2018年10月18日木曜日

新人職員、国連組織のクイズ大会に参加してみる

職場のレク企画ってあるじゃないですか。
花見とか、W杯みんなでTV観戦とか、クリスマスパーティーとか。
国連職員にそれを企画させるとどうなるか。

昨日はうちの職場の「クイズ大会」に参加してきました。
クイズ大会ってあれですよ、「xxの部長の大学時代の部活はなんでしょう」みたいなやつじゃないですよ?
「日本で一番収容人数が大きいのは日産スタジアムですが、世界で一番収容人数が大きいスタジアムはどの都市にあるでしょう!」みたいなやつです。
あの高校生クイズとか、東大王、みたいなやつです。

はい、この時点できもーい!イカトウ感(いかにも東大)が漂います。
仲良くなる手段としてNERDすぎませんか笑。
私が大好きな米コメディBig Bang Theoryを彷彿とさせます。


打ち解けるためにガチのクイズ大会やろうぜ!ってもう発想がSheldon とRenardですね。

さて、このクイズ大会決して体育会系ではないわれら職員の気質もあって、早押し制ではなく、回答は紙で提出する形式。これがまずよかったですね。
社交性とか、チーム内の遠慮しあい、みたいなのが不要で、合議できめられるので(こういうことを言ってしまうのが、私自身社交スキルのないNERD的なところなのですが)すごくやりやすい。
それぞれあらかじめ組んだ3-4人のチームが事務局側によってさらにランダムに組み合わされて、計8人程度のチームとして出場します。

なんとなく雰囲気が伝わるように、ここには覚えているクイズをいくつか紹介。
1) 憲法上、アフリカにルーツが辿れないと市民権が与えられない国は?
2) 地球上の動植物の種の5%が住み、そのうち、80%がそこの固有種である島はどこ
3) アルファベットの中で唯一周期表にはいってないのは?
4) 地球上に生存したことのある動物で最もおおきいのはなに?
5) 世界で最も大きな湖は
*答えは末尾に小さく書いておきます。

実際に参加してみて、いやぁ、これは懇親の方法としてすごくよくできてるなと感心しました。なぜかって、これ、強いチームを目指すと、多様性を反映したメンバーにならざるを得ないんですよね。
まず分野は、食・芸術・地理・科学・音楽・スポーツ・動物の7種あり、
それぞれ、地域的なバランスと、年代を考慮して出題が行われる(おなじみの国連のかざすPC感)
そのため、きちんといろんな趣味・特性をもった、年代もばらけて、出身もバラバラのチームじゃないと得意が偏るのだ。大学生のクイズ研究会同士の試合とはここは違う。これはいかに「多様」な「当たり前」を持っている人を集めてこれるかがすべてなのだ。人は属性によって当たり前にしっている知識が異なり、それを結集させて戦うのが、国連クイズ大会である。
例えば私が貢献した出題は以下

6) ウィンブルドンで男子女子の賞金が同額になったのはいつ
a)2007
b)1997
c)1967
d)今も同額ではない

7) 次のうちルノワール作品ではないのはどれ
a)Moulin de la galettes
b)ピアノに寄る少女たち
c)日傘をさす夫人

8) 標高が一番高い首都は?

9 )日本でクリスマスツリーの点灯をするために使われたことのある動物は?
a) ハムスター
b) モルモット
c) うなぎ

10)日本で13世紀からある、笛とリズムで奏でられる音楽の種類は
a) bon odori
b) Noh-mai
c) Kabuki

11) 猛毒のため日本では調理するのに免許が必要な食材は?
(これは英語でちゃんと覚えてホッとした)

12) -卵を産む二種の哺乳類のうち、一種をのべよ
13) -インドネシアのうち人が住んでるのはいくつ
a) 1000
b) 2000
c) 3000

でも、これって私のなかでは「当たり前」だったものが多い。
6)については私は高校を通してゴリゴリのテニスファンだったので、ルール改正が行われたときはまさにリアルタイムでそのタイミングを見ているときだった
12)は私が高校をすごしたオーストラリアの人にきけば、多分中学生でも知っているとおもう。
7)はフランス語選択者の授業でつかった教科書でならったし、8)は日本の中学地理で最初に叩き込まれるものの一つな気がする。
極めつけに9)-10)-11)は日本人だと圧倒的に正答率があがる。
この3問に関しては、あまりにも日本関連問題がこの大会で多くてさすがに笑ってしまった。
多様性の観点からアジア問題をいれたいときに、適度にエキゾシズムがあるが、教養人ならギリ知ってそうで、事実確認がしやすいって、ところで落ち着いたのが日本あたりだったのだろうか笑。
全チームのなかで日本人を入れていたのはうちのチームだけ。
そりゃ「うわーこの子いれて超よかった」とでなる。私も日本人として存在するだけで、肯定されるのですごく楽。
同じことは、それぞれの「当たり前」を持ち寄った、動物オタクや、アフリカ出身のチームメイトにもいえる。
どんどんいろんな人を入れていったチームが強くなり、
その多様性ゆえに、お互いを肯定しあって仲良くなるので、本当によくできている。
各国の国連の定番のレクイベントらしいが、極めて理にかなっていて、気軽に参加したが妙に納得してしまった。

結果、うちのチームは日本問題で一気に差をつけた甲斐もあってか?笑、一位タイに。
国連組織のガチクイズ大会で一位になったって、その響きの無双感がわれながらすさまじい。

新人職員が、国連クイズ大会にでたら、予想に反して、知を戦わせるのではなく、多様性を戦わせるゲームでした。
国連はどこまでいっても、国連。
どこまで行っても、学級委員みたいな、憎らしいほどの正しさを愛していく場所です。


上記問題の答え
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1)リベリア
2)マダガスカル
3)J 
4)シロナガスクジラ
5)チチカカ湖
6)a)2007
7)c)日傘をさす夫人(モネ)
8)ラパス
9)c)ウナギ
10)能舞い
11)pufferfish(ふぐ)
12)Platypus, Echidna (カモノハシ、ハリモグラ)
13c)3000

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