味噌はパックをあけたらそこにあるものとして育った私は改めてあれが豆からできているものだということに少し驚いた。ツルツルに煮上がった大豆を押してつぶして、押してつぶして。互いの境を取り除くように。粒と他の粒の違いがわからなくなるまで。
仕上がりは11月。味噌が一人前になるまでは少し長い。
あの褐色のイソフラボンファンタジーを次に開けるとき、自分が何を考えどういう生活をしているのか今は想像がつかない。
でも麹菌たちが、酵素たちが、ツボの中で躍動して、ぐんぐん育つように私もそれまでに自分のいろいろをゆっくり熟成して、つるんとした粒から、コクある味噌になりたい
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