2015年11月12日木曜日

すごい10周年 in 日本武道館 -Chatmonchy-

チャットモンチーはわたしの青春だ。
音楽なしじゃ生きていけないのに、雑食なわたしにとって、「好きなアーティストは?」と問われて答えられる名前は多くない。

でも、そんな時に大抵答えるのは「チャットモンチー」だ。新譜が出るのを知った上で、待ちの態勢から全て買っているのはチャットモンチーだけ。

アーティスト(特に音楽は)、概して完成された世界観をギュッと握って、研いだものを作品として私たちに投げてくる。チャットモンチーの曲は少し違う。独特なざらざら感があると思っている。なんというか、彼女たちの進行形の必死さ、辛さ、それでも走る一生懸命さ、それが全部舌触りで感じられる。ボタンを押したら出てくる缶ジュースではなくて、その場で勢いよくミキサーにかけられていく生ジュース。果肉の甘きも酸いも、一緒に噛み締めて、果肉のゴロゴロを感じながら、それに共鳴して涙が出そうになる。

特にドラムの久美子さんが脱退したあとのチャットモンチーはそれはそれは痛々しいくらいに必死だった。もともとスリーピースバンドで最低限の音で曲をつくっていたのに、そこから、ツーピースになってしまった。ベースだったあっこちゃんはドラムに転向し、ギターとドラムだけで、かき鳴らす音楽。叫ぶように歌う歌。アルバム「変身」が出たのは2012年暮れでほぼ私が大学院を卒業するころ。そこから会社に入って、私ももがいてもがいている時期で、ライブでツーピース時代の曲を聴きながら涙しそうになった。


積まれた段ボール
あれもこれも捨てられない
言ったばかりの「さようなら」
今さら後には引けません

夢が夢でなくなる東京

おいしそうな花のミツ
私はまだまだ世間知らず
甘い匂いに負けそう

   -「東京ハチミツオーケストラ」- 


留学の時よく聞いていた曲




コンタクトはずして 酸化した現実

今日も見慣れた景色 無性に不安になる
あったかい布団這い出して 扉を開けた
ネオン輝く 虹色のメリーゴーランド

ジェットコースター 走り続けた

ヘッドライトの先に歪むレール
上がっては降りての 胸の高鳴り
ジェットコースター もう止まらない
ヘッドライトの先に潜むカーブ
振り落とされないよう 振り落とされぬよう

    -「真夜中遊園地」ー


ランナーズハイになるしかないときはこの曲がお守り



いつもゴールを探してる

道はばっちりナビってる
いまどこ走ってるかって?
知らない そんなこと

いきなり荒野で立ち往生

行先 再度検索中
ナビは明日を指している
壊れてる?なんなのよ!

景色を変えたいのなら

歩いて 走って スキップして
とにかく前へ とりあえず前へ
目指すは誰かの背中でもいい

  -「レディナビゲーション」-


劣等感とあきらめと、辛い!!がいっぱい詰まってるのに、
それでもポジティブで、でもやっぱり頑張る!を高らかに笑顔で歌い続けるチャットモンチーはやっぱりずっと応援歌。

真夜中遊園地

サポートを迎えるようになって、新しいアレンジになったLast Love Letter もとても好き


今回はうたってなかったけど、この曲もとてもいい

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